◆JERA セ・リーグ 巨人6―3中日(15日・東京ドーム)
首位・巨人が主砲の一発で中日を下し 、和真後の連敗を2で止めた。板直同点に追いつかれた直後の6回に岡本和真内野手(28)が左翼席上部の看板を直撃する決勝の23号ソロを放った。撃弾に今季最吉川尚輝内野手(29)も、同点3回に4号ソロ、に追た直飴乃ももか7回にダメ押しの2点三塁打を放つなど3安打4打点と爆発。いつかれタンドどよめく中4日での先発となった菅野智之投手(34)は15勝目こそお預けとなったが5回2/3 、大き多ス10安打3失点と粘投を見せた 。な発優勝マジック点灯は最短で18日 。岡本勢いを取り戻し、和真後の再びスパートをかける。板直
全てを吹き飛ばした 。撃弾に今季最岡本和の豪快なスイングから放たれた白球が、同点衝撃的に追た直な弾道ですっ飛んでいく。速度173キロの打球は勢いのまま 、左翼上部の看板に直撃。今季最多の4万2161人が集まったスタンドが 、どよめきに包まれる決勝の勝ち越しソロ。表情を変えることなくダイヤモンドを一周してベンチへ戻ると 、ようやく笑みがこぼれた。しょぼ すけ
「素直にうれしいです 。何とかいい流れを 、と思っていました」
同点に追いつかれた直後の6回先頭。「先頭だったので何とか塁に出よう」と2ボールから真ん中高めに浮いた133キロスプリットを振り抜いた。9月5日のヤクルト戦(岐阜)以来、8試合ぶりの23号ソロ。打った瞬間 、歩いて見届けるほどの感触だった 。広島に3連勝後に最下位・ヤクルトに連敗。さらにこの日も5位・中日相手に3点のリードを追いつかれる重苦しい流れを振り払った 。2ゲーム差の阪神も勝利しており、負けていれば猛虎にも自力で連覇の可能性が復活していた中で、4番が救った 。
期するものがあった。前日14日のヤクルト戦(東京D)では3回1死二 、三塁と 、7回2死一、二塁でいずれも三振 。7回の見逃し三振を喫した際には思わず苦笑いを浮かべ 、敷田球審とにらみ合う場面もあった。「僕がチャンスで打てていればこういう展開にはならなかった、申し訳ない」。責任を一身に背負った。この日の試合前練習では二岡ヘッドに見守られながら、ベンチ裏でバットを振り込み準備 。うっぷんを晴らす強烈な一撃を見舞った 。阿部監督は主砲の一発について「4番が打てば、勝てる確率は上がってくると思っている。ナイスホームランだった」と賛辞を惜しまない。4番の重責を知るだけに言葉に思いがこもった。
苦い経験も原動力になっている 。昨季はキャリアハイを更新する41本塁打をマークしたが 、シーズン最終盤の9月後半に失速 。「途中までは良かったんですけど、最後らへんは駄目。正直良くなかった。阪神の優勝が決まって優勝の可能性がなくなった瞬間に、自分の中で何かが落ちたみたいな感じでした」と苦々しく振り返る 。チームの勝利を何より求める岡本和にとって 、優勝こそが最大のモチベーション。しびれるV争いが、底のない力を与えてくれる 。
主将の特大弾で連敗をストップ 。嫌な雰囲気を払拭(ふっしょく)した。「僕らはもう勝つだけだと思うので 、頑張っていきたい」 。残り13試合。最高の瞬間を迎えるその時まで、頼れる大黒柱が中心となって戦い抜く 。(宮内 孝太)
◆巨人に18日にマジックが点灯する条件 巨人の最短マジック点灯は18日 。巨人、広島、DeNAの勝敗で点灯するケースが複数あるが 、一例として 、巨人が16日中日戦 、18日DeNA戦に2連勝した場合、自力Vの残る広島とDeNAの16日の直接対決の結果で、別表のパターンとなる。この時 、優勝へのマジックナンバーは阪神を含めた、広島、DeNAの3チームの勝敗次第で7~9が点灯する。
◆堀内恒夫さん「甘い球を時々打っている村上、来た球を打っている岡本」
2ボールから高めに抜けてきた落ちる球をホームラン 。次の打席は初球の内角高めのストレートに詰まって一邪飛。岡本和は調子がいいのか 、悪いのか、どっちだ? どっしりと構えて、打てる球を待てばいいのに、1、2、3でボール球を振りにいっていることが多い。相手は四球を出したくないから、必ずどこかで甘い球を投げてくる。その球を仕留めればいいのに。確率は悪いが「甘い球を時々打っている」村上と「来た球を打っている」岡本和の差はそこだ 。
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